事前確認・書類作成から
工程管理まで。
電気工事の現場では、配線したり、配電盤・制御盤を設置する協力会社が大勢動きます。そうした方々に指示を出しながら現場を管理するのが、私たち電気施工管理スタッフの役割です。
長沼電業社が携わるのは国や地方自治体が主管する公共施設や、学校・病院・大規模商業施設など、地域に暮らす多数の人々が利用するものばかり。それだけに、工事を始める前の確認事項や、作成・提出しないといけない書類もたくさんあります。これらを準備するのも私たちの大切な役割の一つ。そして工事が始まると、納期・コスト・品質のあらゆる点に目を配りながら、現場を管理していきます。
細かなチェックの積み重ねが
信頼につながる。
私はまだ経験が浅いので、ベテランの先輩につく形で現場に入っています。電気工事の図面作成や施工主との折衝、現場管理といった主要な業務は先輩が担当します。私は先輩の指示を受け、現場の状況や施工の様子を記録するため撮影したり、書類作成に必要な資料を用意する、などのサポートを行っているのです。
今までに担当したのは、私立幼稚園と系列中学・高校の校舎を新築する工事です。その時は新人だったので、現場写真の撮り方から指導してもらいました。また工事の進行状況確認のやり方も教わりました。例えばコンセントの高さは床面から30cm、スイッチは130cmなどと決まっています。これらが設計図通りに行われているかチェックし、合っていなければ担当の協力会社のスタッフに直してもらうのです。現場では、あらゆる箇所でこれほど厳密な確認が行われるのだと知り、驚きました。こういった細かなチェックの積み重ねが、間違いのない電気工事の実践につながっているのですね。
建築に関わる全ての領域に
目を配る必要がある。
建物を建築する場合、電気工事だけが行われるわけではありません。建築もどんどん進みますし、空調や他の設備工事も並行して入ってきます。自分たちの受け持ち分野だけでなく、他の工事の進捗もにらみ、協調する必要があるんです。
天井が出来上がらないと照明はつけられません。しかし天井面を張られてしまうと、照明に必要な配線ができなくなってしまいます。どのタイミングで天井を張るか、電気工事を行う期間はどれくらい取れるか、十分に打ち合わせておく必要があります。各部門の協調をおろそかにしてしまったらお互い困りますし、手間もコストも無駄にかかってしまいます。
当社が抱える電気工事の場合、一人で現場を管理できるようになるまで、10年はかかると言われます。早く経験・知識を身につけ、自信を持って現場に立てるようになりたいですね。「この施設は自分たちが造った」と胸を張れる技術者に、早くなれるよう努力を続けています。