ワイヤーハーネスは
自動車の「神経」。
ワイヤーハーネスは、自動車にとって「神経」に相当する部品です。ボタンを押すと窓が開閉するのも、ボタン一つでシートがリクライニングするのも、ワイヤーハーネスを通して電気が送られ、各部の制御機構が動作するおかげ。自動車の電子化・電動化がどんどん進む中、電気の供給ルートを作るワイヤーハーネスの重要性はどんどん増しています。
車1台に搭載されるワイヤーハーネスには、様々な種類があります。太さ・長さ・素材・性能の異なるいくつものハーネスが、用途や据付場所に応じて選択されているのです。多彩なワイヤーハーネスを、顧客である自動車関連メーカーのニーズに応じて提案するのが私の役割です。
部門ごとの要望を把握し、
最適製品を提案。
主な商談相手は、自動車関連メーカーの購買担当者です。しかし当社の場合、購買担当の方々とだけ話せば終了という案件は少なく、設計や品質保証、物流担当の方々ともお会いします。と言うのも、各部門でワイヤーハーネスに対する要求が違うからです。
購買部門は低コストにしたいのが当然ですが、設計部門は性能にこだわりたい、品質保証部門は安全性を高めたい…など、部門ごとでニーズが異なります。各部門の意見を把握し、それぞれの要望をバランスよく満たす最適の製品を準備する。提案において、そういったトータルコーディネイト力を発揮できるのが、長沼商事の強みの一つです。トータルでの提案を続けていると、お客様も「ワイヤーハーネスについては、長沼商事に相談すれば何とかなる」と思ってくれるようになります。指示されるまま右から左に物を流すだけ…ではなく、お客様から「パートナー」と言われる関係が築けるんです。
ものづくりの現場には、
多くの気付きがある。
ワイヤーハーネスはコネクタ・端子・ケーブルなどの部品を組み合わせた製品です。それぞれのパーツを製造するメーカーが、国内・海外にたくさんあります。それらのメーカーとやり取りし、コスト・性能・納期のあらゆる面で顧客先の要望を満たすワイヤーハーネスを製造してもらい、仕入れるわけです。顧客先の高度で複雑な要求に応えられるのは、豊富な仕入先メーカーとの関係にあるから、とも言えるでしょう。
仕入先の工場に出向くのもしょっちゅう。私は2ヶ月に1回程度、フィリピンやベトナムなど海外の工場に行っています。ものづくりの現場に行くと、気付きが多いんです。設計上は簡単に見えても、組み立てに複雑な手順を要する…などの事情は、現場でないとわかりません。工程にかかる期間やコストについて、現場を見ると理解できるようになる。その経験がベースにあるから、お客様と精度の高い商談が行えるのです。しっかり実力を磨き、お客様の役に立てる存在になっていきたいですね。