アシスタントながら、
お客様と直接やり取り。
「営業アシスタント」とは、営業スタッフの資料収集や企画書作成を手伝ったり、受注後の製品仕入・納品を管理する、といった仕事をイメージするかもしれません。それらを行う人もいるのですが、私はもう少し幅広い領域を担当しています。
取り扱う製品は、産業機械に付随する制御盤向けのハーネス。産業用ロボットなどの制御に用いられる制御盤の内部で使用されるハーネスを、顧客の要望に応じて仕入れ、納品するのです。営業スタッフを介して、ではなく、私が制御盤の製造メーカーから直接オーダーを受けることも多いですし、設計図や仕様書などを頂くため、顧客先に単独で行ったりもします。他の営業アシスタントが顧客先を訪ねることはあまりないので、私はかなり例外的です。
あらゆる自体を想定し、
納期と品質を守る。
お客様から「こういう製品を造ってください」と設計図を渡されます。図面をみながら、どこのハーネスメーカーにどういった製造を依頼するか、決めていきます。一つの制御盤1種に用いられるハーネスは60品目くらいあり、仕様がそれぞれ異なるので、複数のメーカーに割り振った方が効率的なのです。上司に最終チェックしてもらうのですが、「松岡さんの決定なら問題ない」とほぼ任せてもらっています。
メーカーに製造を依頼した後は、納期管理が重要になります。仕入先は日本だけでなく中国にもあるのですが、中国のメーカーとなると、製品サンプルを現地に送るにも、完成品の輸送にも時間がかかります。加えて通関の問題で、一時的に製品が輸入できなくなるトラブルが起こる場合もあります。いろんな事態を想定し、事前に対処法を考えておくことで、最終的な納期をぶらさないように心がけています。
1年の努力が評価され、
お客様から「納期遵守賞」を受賞。
仕事のかたわら、私は二人の子どもの母でもあります。上の子の時は1年2ヶ月、下の子の時は1年半の出産・育児休暇を頂きました。心置きなく育児に専念できたのは、周囲の同僚のフォローがあったからです。おかげで復職した時、メンバーはもちろん、お客様や仕入先の方々ともすんなり元の関係に戻ることができました。
入社当初は、理系出身でない私にできるのだろうか?と不安でした。今でも苦労は少なくありません。そんな中、自分にできる限りの努力で品質や納期をコントロールしたことが、お客様の信頼につながったのではないでしょうか。
そのお客様から、1年間、納期を守ったことが評価され「納期遵守賞」という賞をもらったんです。この仕事をやっていてよかったと感じましたね。賞品としてもらった1粒1000円の高級イチゴは、家族と一緒にありがたく頂きました。